【座和版】三ヶ島かなツアー初優勝!リコーカップ2021

2021年、女子ゴルフの締めくくりは最終戦のリコーカップです。今年の出場は統合シーズンで優勝者も多かったこともあり40人。稲見萌寧、古江彩佳の賞金女王争いにも注目です。ディフェンディングチャンピオンは原英莉花さん。エリエールレディスで優勝していますので、2週連続優勝と大会連覇もかかっています。

原英莉花完全優勝 2020リコーカップ
2020年のメジャー最終戦となった、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ。穏やかだった予選ラウンド2日間から、難しいコンディションとなった決勝の2日間。優勝争いは今年を象徴する、黄金世代とミレニアム世代の中心選手。原英莉花さんが完全優勝。

大会概要

放送とインターネット中継の予定

地上波、CSによる放送とインターネット中継があります。

放送予定

【地上波】日本テレビ(予定)
11月27日(土)13:30~14:25(LIVE)<日本テレビ・関東ローカル/テレビ宮崎>
11月28日(日)13:30~14:55(LIVE)<日本テレビ系31局ネット>

【CS放送】日テレジータス(予定)
11月25日(木)8:15~15:15(LIVE)
11月26日(金)8:15~15:15(LIVE)
11月27日(土)8:00~13:30(LIVE)
11月28日(日)8:00~13:30(LIVE)、14:45~17:00(リレー生中継、無料放送)

インターネット中継

今回は公式のGOLFTVに加えて、dtvでの中継です。

【インターネット配信】GOLF TV / dTV
11月25日(木)8:30~15:00(LIVE)
11月26日(金)8:30~15:00(LIVE)
11月27日(土)8:00~15:00(LIVE)
11月28日(日)8:00~15:30(LIVE)※表彰式終了まで
詳しくはこちらから⇓
<GOLF TV> https://www.golf.tv/
<dTV> https://video.dmkt-sp.jp/ft/s0007269

出場選手とペアリング

出場は今季を彩った上位選手です。今年は統合シーズンということもあり40人が出場です。
この大会は恒例で、初日のペアリングはランキング順となります。こちら

と言うことは、賞金女王を争う2選手が注目の最終組となります。

初出場は、山下未夢有、吉田優利、植竹希望、サイ・ペイインの4選手。

渋野日向子さんは、12月2日から始まる米女子LPGAツアーの最終予選会に出場するため、今大会は欠場となります。

大会初日

穏やかな天候にも恵まれた中、圧巻の大会初日となりました。

古江彩佳-圧巻のコースレコードタイで首位発進|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

初日は、もうこの話だけで十分じゃないかと思える圧巻のプレーでした。

前半9ホールだけで、7バーディー、ノーボギー。
折り返してからも、いきなり10番でバーディーを獲ったので、どこまでいくかと思ったのです。

「100点に近い」 古江彩佳が有言実行の首位発進
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 初日(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72) 最終組でティオフした賞金ランキング2位の古江彩佳が前半9ホールで大会最少ストローク記録(※)を更新する「29」をマークし、9バーディ、1ボギーの「64」でホールアウト。2016年大会の第3ラウンドで葭葉...

「ショットもパットもうまくかみ合ったなという一日。100点に近い」。

14番までは、完璧に近い内容でしたが、難しい15番で少し力んだか。
それでも、9バーディ、1ボギーの64は、コースレコードタイの申し分ないスタートです。

(天候:晴れ 気温:17.9℃ 風速:4.7m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:23mm》

大会2日目

穏やかな晴天に恵まれましたが、2日目は全体的にスコアが伸びませんでした。
やはり、グリーンが難しいのに加えて、ピンポジも微妙。
そのため、2日目のベストスコアは-4の68にとどまりました。

古江彩佳 苦戦も盛り返して首位キープ

昨日は怒涛のバーディーラッシュを見せた古江彩佳さん。
この日は、心なしか力が入っているように見えました。
特に古江さんの場合は、トップからの切り返し部分で顕著に表れます。
前半は、ノーバーディーの3ボギー。
どうなることかと思いましたが、さすがの修正能力でした。

苦難の第2日 古江彩佳-笑顔で首位堅守|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

後半を3バーディー、1ボギーとまとめて首位はキープできました。
とは言え、上位混戦なので、優勝争いは、ここから本番の気がします。

戻せるか、稲見萌寧

この2日間を見る限り、稲見萌寧さんの調子が上がっていません。
もちろん、腰の調子が悪いことにも起因していると思うのですが、厳しそう。
何とか、いま出来る範囲でのベタープレーを望みたいところです。

最新情報ーJLPGAツアー選手権リコー杯ー明日へひとこと|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

(天候:晴れ 気温:18.7℃ 風速:2.3m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:23mm》

大会3日目

大会3日目は、グリーンが難しい中、スコアが動く展開になりました。

三ヶ島かな抜群の安定感で首位浮上

3日目のナイスプレーは三ヶ島かなさん。
最終18番のボギーは痛かったのですが、そこまでは、ほぼ完ぺきなプレーでした。

スマイラーで首位 三ヶ島かな『感謝を伝えたい』|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

どの選手もグリーンのタッチを合わせるのに苦労したのですが、中でも三ヶ島さんが最も順応していたと思えます。
ショットも安定し、この日のベストスコア67を出しました。

(天候:晴れ 気温:15.3℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23mm》

古江彩佳、またも後半で踏ん張る

対する古江彩佳さんですが、3日目も前半は調子が上がりませんでした。

全力・集中 古江彩佳-FRの誓い|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

本人も原因が良く分かっていないようですが、傍目からすると、少し力が入っている。
初日は抜群のプレーだったのですが、まるで練習ラウンドのように力みのないスイングでした。
その感覚を呼び戻せるかだと思います。

どこまで伸ばすか稲見萌寧

稲見萌寧さん、3日目はボギーも出たもののバーディーラッシュ。
順位を15位まで上げての最終日です。

苦手コースで初60台 稲見萌寧ラスト18ホールも「特別な感情はない」
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 3日目(27日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72) 23位から出た稲見萌寧は7バーディ、4ボギーの「69」で終え、通算1アンダー15位でホールアウトした。2019年から3年連続3度目の出場となるが、11ラウンド目にして宮崎CCでは初の60台をマークした...

さすがに優勝までは難しいかもしれませんが、最終日の1打は大きな意味を持ってきますね。

優勝争いのゆくえ

三ヶ島さんが、首位に立って最終組をプレーするのは、2019年の富士通レディース以来。
そうです、あの古江彩佳さんがアマチュアで逆転優勝を飾った試合以来です。
難しいコースなので、3打差は、たかが3打差、されど3打差になると思います。

最も予想がしにくいのが、優勝予想スコアです。
と言うのも最終日は風が出る予報です。
ただでさえ難しいコースとセッティングで風が出ると・・・。

言えることは、13番を終わって首位と3打差であれば、十分に優勝を狙える圏内です。
勝負は難しい、14番から18番までに集約されると思います。

優勝争いは-5までの選手でしょうか?ビッグスコアが出にくいと思われるので。

1 三ヶ島 かな -9
2 古江 彩佳 -6
3T 高橋 彩華 -5
3T 小祝 さくら -5
3T 穴井 詩 -5
3T 西郷 真央 -5

いつ勝ってもおかしくないと言われる3選手が入っていますが、どうなるか?

最新情報ーJLPGAツアー選手権リコー杯ー明日へひとこと|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

大会最終日

大会最終日も好天に恵まれ、ありがたいことに、予報より風は弱かったです。

三ヶ島かな念願のツアー初優勝

3日目を単独首位で迎えた三ヶ島かなさん、その最終日のプレー振りに注目しました。
過去、2位の成績が5回。緊張するタイプの三ヶ島さんですが、最終日のプレーは見事でした。

1番、10番のバーディーから危なげないプレー。
11番と15番をボギーとしたものの、16番と17番のバーディーがダメ押し。
特に16番のチップインバーディーは見事で、結局、最後まで首位を明け渡すことはありませんでした。

インタビュー慣れしていないところが、逆に好感を生む優勝インタビュー。

福岡生まれ-宮崎で深紅の女王 三ヶ島かな初V|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

「ウイニングパットを決め、仲間が出迎えてくださった。本当にうれしい。でも、喜ぶことより、脳裏へ浮かんだことは何勝もできる選手になろう。これからも気を引き締めてもっと、努力を続ける」。

シーズンを振り返り、「スイング改造へ取り組んできたし、めまぐるしく過ぎた。本当に、本当に勉強することばかり。まだまだ、下積みをしていかないといけません。だから、きょうは100点といいたいところですけど、90点にします」。

賞金女王は稲見萌寧

決して本調子ではなかった稲見萌寧さんですが、最後の最後まで粘りました。
結果は、イーブンパーの9位タイで賞金女王となりました。

この試合、キャディを務めた奥嶋コーチの涙にも間隙です。

「泣くつもりはなかった」稲見萌寧が涙の賞金女王戴冠 ポイントランク1位は古江彩佳
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(28日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72) 賞金ランキング1位の稲見萌寧が最終戦を9位タイで終え、2番手の古江彩佳を振り切って初の賞金女王タイトルを手にした。22歳122日での達成は、上田桃子の21歳156日に次ぐ史上2番目の若さでの戴冠となっ...

賞金女王決定の瞬間は「泣くつもりはなかったんですが、目の前でコーチに泣かれてこらえきれなかった」と涙を見せた。

メルセデスランキング1位は古江彩佳

賞金女王には届かなかったものの、最後まで素晴らしいプレーを見せた古江彩佳さん。
初日のスコアからすると不満足かもしれませんが、随所に技術を魅せてくれました。
3位に入ったことで、メルセデスランキングでは逆転1位。
これで、3年シードを獲得しました。

福岡生まれ-宮崎で深紅の女王 三ヶ島かな初V|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

その足で渡米し、米女子LPGAツアーの最終予選会に出場する古江さんにとって、これは何よりも大きい権利です。

古江彩佳「悔しいは悔しい」 賞金ランキング2位で終戦
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(28日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6543yd(パー72) 逆転女王には優勝しかない。そんな思いを胸に古江彩佳が3打差2位から首位を追った。出だし1番でバーディを奪うも、前半ではトップ三ヶ島かなとの差を縮められずにターンした。 後半13番(パー5)でピンそばに...

「賞金女王になれなかったのは悔しいは悔しいけど、厳格なタイトルを一つでも獲れたのが良かったかな」と年間最優秀選手(MVP)となるメルセデス・ランキングのタイトルをつかんだことに笑顔を見せた。

(天候:晴れ 気温:14.6℃ 風速:4.6m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23mm》

 

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