戸塚カントリー倶楽部で開催の資生堂レディス2022。観測史上最も早く梅雨明けした今年は灼熱の戦い。異例な暑さの中の戦いは、消耗戦の様相。日替わりで選手がスコアを伸ばし合う展開となりました。迎えた最終日は、幸いにも曇天。大混戦を制したのは、青木瀬令奈さんでした。
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資生堂レディス2022 優勝は青木瀬令奈
大会最終日は、4日間の中で、唯一曇りがちで灼熱から解放されました。
そんな中、上位選手が序盤からバーディー攻勢をかけていきました。
最終日を首位で迎えた青木瀬令奈さんは、1番から連続ボギーで出遅れます。
しかし、3番、4番と連続バーディーで取り戻すと、圧巻は、後半の10番からの3連続バーディー。
これで、頭、2つ、3つと抜け出し、その後も安定したプレーで逃げ切り優勝です。
HOLE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | OUT |
PAR | 4 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 3 | 4 | 36 |
STROKES | △ | △ | ○ | ○ | - | - | ○ | - | - | 35 |
PUTTS | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 13 |
HOLE |
10
|
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | IN |
PAR | 4 | 3 | 4 | 5 | 3 | 4 | 5 | 4 | 4 | 36 |
STROKES | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - | △ | - | 34 |
PUTTS | 0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 14 |
TOTAL: 68(-4)
|
優勝を手繰り寄せた大きなポイントはフェアウェイキープとショートゲーム。
特にパッティングに関しては、他の選手とは違う独特の取り組みがありました。
練習日と本番で、敢えて使うパターを変えるという試みです。
「パターで悩んでいるふうに思われるんですけど、試合では1本でやってます(笑)。慣れが出ちゃうと気持ち悪さが出てくるので、いったんリセットして違う感覚を入れた」。予選2日間での1ラウンド当たりの平均パット数は「27.5」で全体2位。練習日にあえて鈍らせた感覚が、試合を通じて研ぎ澄まされていった。
資生堂レディス2022 上位の最終結果
決勝ラウンド、そして最終日にも、大きくスコアが動いた最終結果です。全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | 4R | TOTAL | POINT | |
優勝 | 青木 瀬令奈 | -14 | 68 | 69 | 68 | 69 | 274 |
|
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2T | 黄 アルム | -12 | 72 | 70 | 70 | 64 | 276 | 140.00pt | |
2T | 菊地 絵理香 | -12 | 69 | 70 | 69 | 68 | 276 | 140.00pt | |
2T | 吉田 優利 | -12 | 67 | 69 | 70 | 70 | 276 | 140.00pt | |
5T | 大出 瑞月 | -11 | 67 | 69 | 76 | 65 | 277 | 76.80pt | |
5T | 勝 みなみ | -11 | 75 | 67 | 68 | 67 | 277 | 76.80pt | |
5T | 山下 美夢有 | -11 | 70 | 69 | 70 | 68 | 277 | 76.80pt | |
5T | ささき しょうこ | -11 | 68 | 71 | 68 | 70 | 277 | 76.80pt | |
5T | ユン チェヨン | -11 | 72 | 66 | 68 | 71 | 277 | 76.80pt | |
10T | 菅沼 菜々 | -10 | 69 | 71 | 70 | 68 | 278 | 59.25pt | |
10T | 金澤 志奈 | -10 | 68 | 71 | 69 | 70 | 278 | 59.25pt |
特に最終日の序盤は、中上位選手がバーディー攻勢をかける展開でした。
(天候:曇り 気温:31.0℃ 風速:3.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23mm》
資生堂レディス2022 大会トピックス
資生堂レディス2022 大会ハイライト
大会初日から最終日のベストスコアとハイライトです。
トーナメントコースレコード 274(-14)青木瀬令奈
資生堂レディス2022 健闘した選手
この試合で印象に残った選手をピックアップします。
吉田 優利(2位タイ:-12)
前半はオールパーで、後半ボギー先行しながら、4バーディー奪取の2位です。
流れや、運も良くは無いと心配していたのですが、吉田さんの発想は違っていましたね。
「ずっとパーが続く日は、キッカケがないといいプレーが出ない場合が多い。バーディが先行すればいいけど、そうじゃない日もあるので、いいきっかけになるボギーにしたいと思った」
スイングに若干の違和感があったことはうかがえます。
それでも、前向きな発想で、修正力を発揮し、良い締め方でしたね。
黄 アルム(2位タイ:-12)
優勝には正直、遠い7打差からのスタート。
リーダーボードを見ない作戦で64のコースレコード更新です。
菊地絵理香(2位タイ:-12)
最終日、最後まで粘ったのもですが、4日間通じてボギー1つは集中の証だと思います。
ショット、パットともの好調は、ギャラリー声援の後押しもあったように見えました。
大出瑞月(5位タイ:-11)
大出さんは、今大会の「大波賞」ですね。
4日間のスコアが、67、69、76、65。
とは言え、3日目に初の最終組を体験し、76を叩いた後の最終日65は大収穫です。
暫定リランキングは、34位から21位に上昇。
後半戦もしっかり出場できるので、一層の高みを目指して、きっかけの大会になるかもしれません。
資生堂レディス2022 大会まとめ
優勝想定スコアは-15で、ほぼ事前の予想通りとなりました。
予想と異なったのは、まずは、史上最速の梅雨明けとなり、猛暑となったこと。
また、加えてラフが予想以上に伸び、フェアウエイキープの重要性が増したことでした。
大会を通じ、コンパンクションが23であると、ラフからベタピンに付けるのは困難でした。
この結果、飛ばし屋よりも、フェアウエイキープを重視する選手が上位に多く、勝負を左右したのはショートゲーム、そしてパッティング。
これを4日間実践した青木瀬令奈さんの優勝となりました。
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