2022年の女子ゴルフはレベルの高い争いの中、ルーキーの活躍が目立ちます。岩井千怜さんが初優勝から2連勝。川崎春花さんも日本女子プロゴルフ選手権で勝ちました。他のルーキーの心中も穏やかではないと思いますが、佐久間朱莉さんのスタッツを分析してみました。きっかけは、このツイートです。
頑張るしかない
やるしかない
くよくよしてる場合じゃない
#今日の私 pic.twitter.com/KxO3KYtT4S
— 佐久間朱莉 (@shuGOLF54) September 12, 2022
佐久間朱莉 2022年のスタッツ
日本女子プロゴルフ選手権終了時のスタッツを確認してみます。
総合的に見なければならない指標が2つあります。
それは、平均ストロークとメルセデスランキング。
それぞれの数値、佐久間さんは、28位と38位です。
ツアールーキーとしては悪くない。
しかし、一方で2020年度プロテストトップ合格ゆえに、周囲や自分への期待も大きいと思います。
そのため、一種、焦りが出ている時期かも知れません。
佐久間朱莉さんへの、応援の意味を込めての分析です。
佐久間朱莉さん、スタッツはこちらです。
佐久間朱莉 2022年のスタッツ分析
それでは、各指標を詳細に見ていきます。
佐久間さんの場合は、実は割と分かりやすいスタッツとなっています。
まずは、優れている部分。
ボールストライキング 12 4位
パーオン率 71.9373 9位
特にパーオン率は、一時期、稲見さんに迫ろうかという上位でした。
ここへ来て、若干数字を落としていますが、それでもツアーで9位です。
まずまず飛んで曲がらない、典型的なショットメーカーと言えると思います。
逆に改善ポイントのスタッツを見てみましょう。
平均パット数(1ラウンド当たり)30.3462 91位
3パット率 3.9886 70位
パッティングの数値が上がれば、バーディー数も上がる可能性が大きいです。
パーオン率に比較して、バーディーが獲れていないのは、2つの要因が考えられます。
1つはグリーンに乗っても遠いこと、もう1つは純粋にパッティングです。
やはり、明らかにパッティングの数値は改善の余地が見えます。
上位選手と比べると、ここだけで、1ラウンドあたり2打は違ってきます。
※1位の選手は1ラウンドあたり、28パットを切る数字です。
そして、もう1点の注目はグリーン周り。
パーセーブ率 85.6125 25位
サンドセーブ率 29.7872 90位
この辺りは、ショートゲームに伸びしろがあると思います。
総合的なマネジメントを見てみます。
パー4平均スコア 4.0332 25位
パー5平均スコア 4.7799 25位
パー3の平均スコアが極端に悪くなっています。
マネジメントの問題か、乗っても遠いのか、グリーンを外してパーセーブできていないのかは分かりませんが、この改善もスコアに直結してくると思います。
ここまでの分析で、佐久間さんは、ティーショットをはじめ、ロングゲームには問題が無い。
一方でショートゲームでは改善の余地がありそうです。
終盤へ期待の佐久間朱莉
ツアーも早いもので、後半戦へ突入してきました。
現状、メルセデスランキング38位の佐久間さんにとっては踏ん張りどころ。
シード権もですが、優勝を狙っているかと思います。
とは言え、ゴルフはコースやセッティングとの戦いでもあります。
強みを活かし、改善点を克服して羽ばたいてほしいと思います。
佐久間さん、暫定リランキング順位は高いので、終盤戦も出場できます。
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