現在、私のJGAオフィシャルハンディキャップは、1.3。
いわゆる片手シングルです。
特筆するようなスポーツ歴もなく、社会人になってから始めたゴルフ。
20代から30代は、いわゆるアベレージゴルファー。
当時のスコアは100前後で、それなりに楽しくプレーしていました。
そんな私が、本格的にシングルを目指したのは、40代半ばを過ぎてから。
よほど一念発起して、本格的に取り組んだのだろうと思いますよね?
しかし、実際のところ、実践したのは、誰でもできる範囲だと思います。
これからの、上達やシングルを目指す方の参考にしていただければと思います。
1:ゴルフ場の会員権は必ずしも必要ない
そもそも、ハンディキャップですが、会員権がなくても取得できます。
私の場合は、パブリックゴルフ協会に登録し、そこでスコアを入力してハンデを取得しました。
年初のハンデは、20.4、それを年末には、9.9まで縮めることができました。
2:多くなかった練習量とラウンド数
その年のラウンド数は、自分の中で最も多かったのですが、年間で18回。
練習も週に2回。1回あたり、最大でも200球だったのです。
しかも、ゴルフスクールやレッスンに通ったわけではありません。
本当の自己流です。工夫はしましたが、それでもシングルになれたのです。
3:ゴルフクラブ選びは大切
ゴルフはクラブを使うスポーツで、それを選ぶことができます。
ですから、クラブ選びは、非常に大切だと思っていて、それは今でも変わりません。
まず私が、取り掛かったのが、このクラブ選びだったのです。
当時、私は、テーラーメイド契約のプロに憧れていました。
ですから、単純な理由で、メーカーはテーラーメイド。
問題は、どのクラブを選ぶかです。
そこで、テーラーメイドには当時珍しかった、フィッティングセンターがありました。
東京の青海まで出掛け、フィッティングをしてもらい、購入。
これで、投資もしたし、あとは、自分が上手くなるだけという基礎を固めたのです。
4:シングルを目指す練習の考え方
実は、「シングルだけを目指す練習」というのはありません。
それは、つまり、「上手くなるための練習」だからです。
ただし、上手くなると言っても、しっかりとした数値目標があります。
シングルになるというのは、大雑把に言えば、70台でラウンドすることです。
ターゲットスコアが決まっていますから、それに向けての練習ということになります。
スコア分析
まずは、スコア分析です。
18ホールでパー72のところを72でラウンドすると、ハンディキャップはゼロです。
※実際にはコースレート等の要素もあるのでイコールではありません。
ということは、プラス9打、つまり、81でラウンドすれば良いということになります。
これと、自分のスコアを比較するところから始まります。
年初、私のハンディキャップは、20.4。
だいたいのスコア平均が90台、良くて80台だったので、そんなところだと思います。
スコア分解
スコアを、もう少し、分解してみます。
大きく分けると、まずは、ショットとパットの数。
ショットは、もう少し分けて、番手別にします。
ある、コースをパープレーしたとします。
全てのホールで、仮にパーオンし、2パットだと仮定すると、36。
逆算するとショット数は36、パー3以外のティーショットをドライバーだとすると14、それ以外のフェアウェイウッドやアイアン、ウェッジの合計が22ということになります。
まずは、この数値と自分のスコアを比較するところから、全てが始まります。
そうです、まずは、自分のショット、パット数を記録するところから、全てが始まるのです。
強みと弱みの分析
私の場合、平均のパッティング数は34でした。ここで2打の余裕ができます。
まず、パッティングは、合格点と自分で決めました。
目安である81から逆算すると、ショットに費やせる打数は47です。
ショットには、それぞれに課題がありました。
それを克服していけば、81でラウンドできるということになります。
ドライバーショットの分析
ドライバーショットを振り返ってみれば、当たりが完璧、飛距離も出て、フェアウェイキープということは、ラウンドに1回あるかないかでした。
おそらく、これを読んでいるみなさんもそうでしょう。
逆に言えば、多かれ、少なかれ、ミスショットということになります。
ナイスショットがOK、ミスショットがダメと決めつけてはいけません。
大事なことは、「ミスショットの許容度を決める」ことだと気づいたのです。
ミスの許容度を決める
例えばドライバーショットで見てみます。
私の平均飛距離は、220ヤードほどでした。フェアウェイに行けば100点です。
では、どれくらいのミスが許されるのか?
OBになるくらい曲がったり、チョロは、スコアに大きく影響するので、×です。
では、許される範囲はと考えれば、距離で200ヤードくらい、打てるラフだったら良いのではないかと思ったのです。
そうすると、100点のショットを基準に考えると、その90%の範囲内ならば、OKではないかと考えたのです。
つまり、200ヤード飛んで、打てるラフだったら、ミスではなく、OK。
これを、私のOKライン、10%ルールとしました。
10%ルールを適用していく
では、他のショットの場合、どうでしょうか?
フェアウェイウッドの場合も、このルールがあてはまりそうです。
では、アイアンはどうでしょう?
例えば7番アイアンの飛距離は、キャリーで140ヤードでした。
10%ルールを適用すると、前後左右で14ヤードのミスがOKラインとなります。
140ヤードを、100%確実に打てるのはプロの世界です。
ただし、OKラインを10%と厳格に決めたのでは、少しあいまいです。
つまり、ダフって10ヤードショートし、バンカーに刺さったとき、これはOKと言えないのではないか?
そうも考えたのですが、グリーンは、少なくとも前後左右で10ヤード以上は、まずあります。
逆に言えば、これは、ショットの精度の問題と言うよりも、グリーンを狙うマネージメントの問題と考えたのです。
5:コースマネージメントの基本
シングルプレイヤーと言えども、全てのホールがパーオンできるコースはまれです。
距離や形状によって、物理的にパーオンできないホールが、必ずあります。
そこは、「無理なものは無理」と割り切ります。
そこで、コースマネージメントをしっかりと固める必要があります。
これは、3つのポイントに分けられます。
1. グリーンはいつでもセンター狙い
カップがどこに切ってあっても、狙いは絶対にセンターです。
10%のミスは許容と自分で決めたのですから、ピッチングウェッジで打てる100ヤードのショットでも、前後左右10ヤードのミスはOK。
ということは、端にあるピンを狙いグリーンを外す、ショートサイドの難しいアプローチをミスしてダブルボギーでは、意味がありません。
ですから、グリーンセンター狙いは、必須なのです。
2. ベストショットよりもベターショット狙い
ベストショットって、そんなには出ません。
大切なのはミスの範囲を設定して許容することです。
逆に言えば、「許容範囲を超えるミスは、徹底的に避ける」ことです。
3. ハザードは徹底的に避ける
池などに入れたら、もう、パーは難しい。
良くてボギー、普通はダブルボギーです。
ハザードを避けるときですが、これは考え方にコツがあります。
「左の池に行ってはダメ」と思うより、「右側のフェアウェイかラフを狙う」と思った方が、ポジティブになれますし、結果的にも上手くいきます。
さて、シングルを目指す思考方法は、いかがでしたでしょうか?
取り組んだ練習については、あらためて書いていきたいと思います。
コメント
うーん、流石でございます。
本当に考え方なんですよね。
81目指して頑張ります。
なんかいけそうに思えるように、考えます。どうも、全てに完璧を求める傾向があります。
行けます、行けます。
ぐっさんだったら、ホント余裕ですよ。
ハートは熱く、マネジメントは冷静に。
ミスショットの許容度を少しずつ縮めてやれば良いと思います。