球の勢いを無くすアプローチ

女子ゴルフファンには、一定の視聴者があると思う、ゴルフサバイバル。
ツアーに出場をしているプロも出ますが、いわゆる研修生レベルの選手も出ます。
各ホールとも同スコアで並んだ場合は、サドンデスを行ない、必ず1人が脱落します。
そのサドンデスですが、序盤ではアプローチで行われる場合が多いです。

さて、2020年10月の陣、2番ホールでは、グリーン奥からのアプローチがサドンデスでした。
8ヤードで下りのアプローチ、ライは逆目のラフ。
普通に難しいのですが、ある意味、ワザの見せどころでもあります。

そこで、ほとんどの選手が選択したのは、SWで上げる球。
グリーンエッジに落として、あとは転がすという選択でした。
こういったアプローチで大切なのは、緩まないこと。
下りと言えども、インパクトで減速してしまうと、全く寄らないです。
事実、緩んだ選手が脱落となりました。
一流のツアープロで、アプローチが得意な選手しか寄らないです。

ここで、気になったのが、各選手とも打ち方が1つだったことですね。
SWを開いてロフトを付け、柔らかくフォローを出す。
決して間違いとまでは言いませんが、これ一択だったのはどうなんでしょう?

と言うのも、自分はこういった状況のとき、違うアプローチを選択します。

それは、「SWのロフトを開かず、球の手前にヘッドをトンッと落としてやる」です。

フォローは取りません。というかむしろインパクト後にクラブを引くくらいの感覚です。
球はヘッドを落としただけの勢いで飛び出し、着地した時には、勢いがなくなっています。
スピンは十分に入っているので、あとは、惰性でとろとろと転がっていきます。

このアプローチ、昭和時代には、結構やる方が多かったように思います。
自分は、林由郎さんあたりのメソッドで会得したように記憶しています。

逆目のラフで距離感を出すのは難しいです。
もちろん、ロブショットという選択肢もあることはある。
しかし、アマチュア、しかもラウンド数が限られる場合、大ミスは避けたいです。
・・・そもそもこういったライから練習できることも、まれです。

そんな状況ですから、このヘッドをポンッと落とすアプローチは有効だと思います。
クラブ選択ミスやトップしてオーバーさせてしまったときに起こり得るシチュエーション。
こういった機会があれば、一度、試されることをオススメします。

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