2022年のメジャー初戦は、ワールドレディスサロンパスカップ。
ディフェンディングチャンピオンは西村優菜さんですね。
2022ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ大会概要
大会名称:ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ
開催コース:茨城ゴルフ倶楽部 西コース (6,680 Yards/Par 72)
開催期間:5月5日~5月8日
賞金総額:12,000万円
優勝賞金:2,400万円
出場人数:120人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 60位タイまで (予定)
主催:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会、日本テレビ放送網株式会社
大会URL:こちらです。
※1日あたり8000人の有観客開催
2022ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ放送予定
この大会は、CSと地上波でふんだんな放送があります。
テレビ放送 ※放送予定日順、再放送除く
5月5日(木) 15:30〜17:30(LIVE) 日テレジータス
5月6日(金) 7:00〜13:30(LIVE) 日テレジータス
5月7日(土) 7:45~13:00(LIVE) 日テレジータス
5月7日(土) 13:00~15:00(LIVE) 日テレプラス
5月7日(土) 15:00〜16:25(LIVE) 日本テレビ系22局ネット
5月8日(日) 7:30~13:00(LIVE) 日テレジータス
5月8日(日) 13:00~15:00(LIVE) 日テレプラス
5月8日(日) 15:00〜16:25(LIVE) 日本テレビ系22局ネット
インターネット中継
GOLFTV・DAZN
5月5日(木) 12:00〜17:30(LIVE)
5月6日(金) 8:00〜13:30(LIVE)
5月7日(土) 11:00~16:30(LIVE)
5月8日(日) 11:00~17:00(LIVE)※表彰式終了まで
2022 サロンパスカップ出場選手とペアリング
ペアリングが発表になりました。初日がこちら、2日目がこちら。
注目組は、好調ながら、今季初優勝を狙うディフェンディングチャンピオンの組。
西村さんの組には、絶好調の西郷真央さんと、昨年最終戦の優勝者、三ヶ島かなさん。
この投稿をInstagramで見る
これ以外では、ここも面白そうです。
悲願のメジャー初優勝を狙う上田さんは、そろそろエンジンをかけたい稲見さんと。
そしてもう1人、吉田優利さんは2019年、渋野日向子さん初優勝のとき、当時アマチュアで最終日、最終組でした。
いずれにしても、出場120選手。見どころは多くありますね。
120名が出場できる関係で、QTランキングでは、63位のS・ランクン選手までは出場です。
さて、恒例の茨城ゴルフ倶楽部で開催ですが、今年は西コースでの開催。
飛ばし屋有利と言われる、東コースとは違う戦略が必要になります。
ちなみに西コースで行われた直近の2年間優勝は、
2018年、申ジエ、2017年、キムハヌルの両選手となっています。
歴代の西コース優勝者を見ると、バランス型の巧者が多いですね。
2022サロンパスカップ大会初日
まず、大会初日には、トーナメントコースレコードが生まれました。
8バーディー、ノーボギーの64で、出したのは山下美夢有さんです。
とは言え、コースが簡単だった訳ではありません。
何せ、グリーンコンディション1つとっても、速くて硬いです。
(天候:晴れ 気温:24.5℃ 風速:2.4m/s)
《グリーン=スティンプ:13 1/4フィート コンパクション:24.5mm》
また、砲台が多いグリーン周りの芝はきれいにカットされて、ローラーもかけられている。
ですから、中継が入った午後組のプレーを見る限り、難しいとしか思えませんでした。
例えば、注目組で、誰しもが期待した西郷真央さん。
かみ合わなかったと言うか、コースの罠にはまったと言うか。
格別にショットが曲がったのでは無いのですが、スコアを作れませんでした。
初日を終わっての上位陣、全体がこちら。
さて、2日目は、午前と午後のスタートが入れ替わります。
初日の上位は軒並み午前スタート組、明らかに午後スタートの方が難しそうです。
予選2日間を見て、週末を占うことにしましょう。
2022サロンパスカップ大会2日目
大会2日目にして、やはり、コースセッティングの難しさが際立ちましたね。
120名プレーをして、2日目のアンダーパーは、わずか10人です。
混戦となった上位陣、全体がこちら。
山下美夢有さんが首位をキープしましたが、2日目は74とオーバーパー。
2日目のベストスコア68を出した、青木瀬令奈さんが一気に単独2位に浮上です。
それにしても、上位陣の顔ぶれがいつもとは違う感じです。
「なるほど」と思わせるのは、復調が顕著に見える稲見萌寧さんくらいか。
2日目は初日ほど、午前組、午後組で差は出なかったように思います。
そのため、中継で追いかけた注目組による、コースの難しさが際立ったように見えました。
(天候:晴れ時々曇り 気温:23.3℃ 風速:2.8m/s)
《グリーン=スティンプ:13 3/4フィート コンパクション:24.5mm》
今回のコースセッティング担当は茂木宏美さん。
初日の-8というスコアを見て、一番驚いたのは茂木さんじゃなかったですかね?
想定の優勝スコアは-11。
それに見合ったスコアの出方になってきました。
さて、西郷真央さんは2日目の挽回ならず、予選落ちになりました。
西郷さんを擁護する訳でもなく、スコアほど悪いプレーでは無かったです。
敢えて言えば、ボタンの掛け違いが2日間続いたとしか言いようがない。
こういった試合もあると思って、次に臨めば良いと思います。
と言うのも、今年、西郷さんは全米女子オープンはじめ、海外メジャーにスポット参戦します。
そこでは、この何倍も想定外と言うか、自分の思い通りにならない現実が待っていると思います。
ですから、あまり思い詰めずに、良い方向に行ってもらえればと思います。
連続アンダーパーラウンドは30試合で途切れましたが、なかなか破られない立派な記録です。
2022サロンパスカップ大会3日目
大会3日目は、スタート前に雨、そして途中もかなりの雨量がありました。
一部のグリーンでは水が浮くほどだったので、進行も心配しました。
しかし、中断することもなく無事にホールアウト。
そして、若干ですが柔らかくなったグリーンに各選手は対応しました。
そんな中、最も優秀なプレーをした選手が、-5でプレーしました。
それは、首位から発信の山下美夢有さんです。
序盤、中盤、終盤と勝負どころで2位以下を離していった。
出だしから、安田祐香さんが神がかったショットを連発したのですが、負けていなかったですね。
上位陣、全体がこちら。
終わってみれば、2位に6打差をつけています。
普通の試合であれば、ある程度、余裕があるかもしれません。
しかし今回のセッティング。
6打差など、数ホールでひっくり返るような怖さをもっています。
山下さんが、自分のプレーに集中して勝ち切れるかに注目ですね。
(天候:曇りのち雨 気温:21.0℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:13フィート コンパクション:24.5mm》
2022サロンパスカップ大会最終日
最終日の天候は絶好、コンディションは以下の通りでした。
(天候:曇り 気温:20.4℃ 風速:1.7m/s)
《グリーン=スティンプ:13 1/2フィート コンパクション:24.5mm》
大会を通じて、速く硬いグリーンは、全く油断なりません。
山下美夢有 完全優勝成る
初日に64という驚異のスコアをたたき出した、山下美夢有さん。
2位以下に6打差からのスタートでしたが、良い緊張感がありました。
それも、同組の青木瀬令奈、安田祐香の両選手が良いプレーをしていたこと。
コースの難しさもあって、自分が1つ間違えば、一気に持っていかれる緊張感はあったと思います。
しかし、逆にそれが山下さんのパフォーマンスを落とさず良い結果につながったと思います。
「きょうは100点です。ものすごい緊張の中でのプレー。これが最終日、最終組なんですね。それでも、しっかりとアンダーパーをマークできました。だから、100点」と、胸を張った。大会コース新の第1日と同じ満点である。そして、「うれしい。その言葉しか浮かんでこない」とも。それは、決死の覚悟で力を振り絞ったからだろう。
この投稿をInstagramで見る
グッドルーザー 青木瀬令奈
青木瀬令奈さんの頑張りが無かったら、試合展開は変わっていたかもしれません。
3日目にマン耐えに続き、優勝を本気で狙いにいったアグレッシブなプレーでした。
打数差は3打まで縮めることはできました。
届かなかったのは、やはり勝負どころで山下さんが強かったからだけだと思います。
最終日に頑張った3選手
最終の上位陣、全体がこちら。
最終日に印象的だった選手を簡単に。
3位タイ 石川明日香
最終日は66のベストスコアを出して3位に入りました。
これで、リランキングも急上昇。
ステップでの経験が長い選手ですが、1ランク上昇の気配です。
石川明日香(3位タイ:-6)
「(次戦は)ショットを調整して、パッティングがこの調子でいけば優勝に近づけると思っています。きょうは全部が上手くいきました。右に飛んでも木に当たって戻ってきたり、そういうラッキーもあったり上手くプレーできた。きょうは95点ぐらい。トータル80点以上、合格点です」
5位タイ 菅沼菜々
やはりショートゲームの上手さがコースで際立った感じです。
このところの好調もあって、上位フィニッシュです。
菅沼菜々(5位タイ:-5)
「(次週は)トップテンを目指します。ティショットをフェアウェイに置いて、バーディチャンスにつけて、それを積み重ねていきたい。難しいコースの方が得意という意識があります。パッティングとアプローチが得意なので、こういう速いグリーンは楽しく、タッチも合う」
5位タイ 後藤未有
何しろ、最終日の1番ホールがチップインイーグルからのスタート。
ふわふわして終わると意味が無いのですが、最終日は最後まで伸ばして上位です。
後藤未有(5位タイ:-5)
「(次戦は)地元だからと意気込みせずに、優勝争いをできればいいなぁ。公式競技で予選を通ったのが久しぶり。(今週は)難しいセッティングだったので、自信になります。マネジメント力と、小技とパッティングでバーディーを取っていくのが出来ていた。去年よりは成長しています」
コメント