JLPGA特別公認競技として開催された、TOTO ジャパンクラシック2021。穏やかな秋晴れの中、古江彩佳さんが、今季6勝目を飾りました。2020-21と統合されたシーズンですが、2020年の秋に3勝、2021年秋に3勝。賞金女王レースでも、1位の稲見萌寧さんに肉薄です。
見どころを書いた事前記事
大会初日と2日目
予選ラウンド2日間は、お天気も良く、風も弱い。
いつもでしたら、好スコア連発となりそうですが、そうはなりませんでした。
これはひとえに、グリーンが非常に良く、付ける位置によって難しかったためですね。
大会初日は、小祝さくらさんが久々に首位スタートです。
(天候:晴れ 気温:17.1℃ 風速:1.6m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:23mm》
#TOTOジャパンクラシック🏆#Round1#小祝さくら が7アンダーで首位発進!
1(-7)#小祝さくら
2T (-5)#仲宗根澄香 #渡邉彩香本日の成績表はこちら👇https://t.co/29yCXGMoye
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大会2日目も絶好のコンディション。
しかし、ピンポジの関係もあってか、さほどスコアは伸びませんでした。
決して本調子に戻ったとは言えない中で、小祝さくらさんが首位をキープです。
(天候:曇り 気温:17.1℃ 風速:1.7m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:23.5mm》
#TOTOジャパンクラシック🏆#Round2#小祝さくら が3つスコアを伸ばして、10アンダーで首位キープ!
1 (-10) #小祝さくら
2 (-9) #古江彩佳
3 (-8) #高橋彩華本日の成績表はこちら👇https://t.co/1fb2A9pqtM#JLPGA#gettysport<Toru Hanai/Getty Images> pic.twitter.com/8gkK8s67SW
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とは言え、2日目になり、じわりと実力者が順位を上げてきました。
秋に強く、このところ好調の古江彩佳さん、腰痛はどこへ?のプレーを見せる稲見萌寧さんもあがってきています。
大会3日目
予選落ちの無いこの試合も、3日目に入りました。若干、風が出た印象です。
グリーンの難しさは相変わらずで、特に上からのパットは要注意。
俗に、「バント」と言いますが、下りは触るだけで、スーーッと転がっていく。
上りのラインを残し、決めていく、総合力が試される展開となりました。
(天候:晴れ 気温:15.6℃ 風速:2.4m/s)《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:23.5mm》
ここへきて、好調の古江彩佳さんが首位に立ちました。
本人的には、決して絶好調の感覚は無いようですが、傍から見ると、実に危なげない。
それでも、優勝争いにふさわしいメンバーが揃い、最終日を迎えます。
#TOTOジャパンクラシック🏆#Round3#古江彩佳 が4つスコアを伸ばして、トータル13アンダー!首位で最終日へ!
1 (-13) #古江彩佳
2T (-11) #稲見萌寧
2T (-11) #上田桃子本日の成績表はこちら👇https://t.co/WT76lqVjtm#JLPGA#gettysport<Toru Hanai/Getty Images> pic.twitter.com/prOHVT4xKa
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優勝争いの見どころ
何せ、古江彩佳さんが首位と言うことは、ここが起点になります。
と言うのも、古江さんが最終日を首位で迎えた場合の勝率は100%だからです。
崩れない技術に裏打ちされた、勝負強いメンタルとパッティング。
何かしらの不運でも無い限り、優勝スコアは、-15には届きそうです。
そうなると、そのスコアに追いつくには、後続選手はバーディーが必要。
優勝争いに絡む選手は、稲見萌寧、上田桃子、西郷真央、小祝さくらと絞られそうです。
大会最終日
大会最終日にして、初めて風らしい風が吹きました。
そのため上位陣でも、大きくスコアを伸ばす選手は現れませんでした。
こうなると、古江彩佳さんのゴルフに追いつく選手は出てきません。
古江彩佳 他を寄せ付けない勝利
まるで後続との間合いを楽しむかのように、余裕を持ったプレーに見えます。
全てのショットがコントロールされたゴルフ。
ティーショットはフェアウェイをキープして、危なげなくパーオンする。
それも、決して無理にピンを狙わず、安全なサイドから攻める。
パッティングに自信があるからこそのゲームプランなのですが、見事な優勝でした。
(天候:晴れ 気温:20.0℃ 風速:2.5m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:23mm》崩れないスタイルは、さらに輝く。ボールを操るテクニックが素晴らしい。フェアウエイキープは14/14と100%。第3日、9/14で猛省していたことが脳裏に浮かんだ。「特にきょうは、ボギーをひとつでも叩くと、スキを与えることになる。フェアウエイでなければ、ゴルフが始まらないが、私の信念です」。
#TOTOジャパンクラシック🏆#FinalRound#古江彩佳 が見事優勝!今シーズン6勝目を飾りました✨🏆✨
🏆(-16)#古江彩佳
2 (-13)#稲見萌寧
3(-9)#西郷真央最終成績はこちら👇https://t.co/7TWTt95OEc#JLPGA#gettysports<Toru Hanai/Getty Images> pic.twitter.com/knQvGjwJkA
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最終の上位陣。全体がこちら。
この試合のトピックス
この試合を受け、いくつかのトピックスを記録しておきます。
渋野日向子は追い上げて7位タイ
2日目にはパッティングが決まらず、良いプレーが出来なかった渋野日向子さん。
それでも、3日目、4日目とスコアを伸ばし、なんだかんだ言いながらTOP10フィニッシュです。
最終日も9番から3連続のボギー。
「気を引き締めた」でカムバックしてくるところが並みの選手との違いです。
調子自体は微妙だと思いますが、LPGAツアーQスクールに向けて、調子を上げていきたいところです。
葭葉ルミ ホールインワン達成
久々に登場ですが、葭葉ルミさんがホールインワン達成で300万円獲得です。
人生初と言うのは意外です。
しかし、現在賞金シード外の65位なので、300万円は、賞金に加算されればというのも本音としてありそうです。
接近した賞金女王争い
この大会2位に稲見萌寧さんが入ったので、順位は変わらず。
しかし、古江彩佳さんの優勝で、差は縮まりました。
2位 古江彩佳 ¥230,597,575
残り試合数を考えると、これは2人に絞られたように思います。
そして、メルセデスランキングですが、これは逆転です。
2位 稲見萌寧 3,535.60pt
こちらについては、非常に大きな意味が出てきます。
と言うのも、今季終了後、古江彩佳さんは、LPGAツアーのQスクールを受験します。
これに通過できれば、来季からは米ツアーを主に戦うと思いますが、それにあたっては、国内の出場資格も出来れば確保しておきたいところです。
メルセデスランキング1位になっても、3年シードが獲得できます。
賞金女王もですけど、こちらも手に入れたいタイトルだと思います。
シード権争いは残り2戦
シード権を争う選手にとっての出場は、残り2試合となりました。
ちなみに来季のシードは、今季の賞金ランキングまたは、メルセデスランキングの上位50人に与えられます。
この大会という意味では、菅沼菜々、林菜乃子の両選手が上げてきました。
また、2023年度のシード権は2022年のランキングによって決定されるのですが、この年から、賞金によるランキングではなく、ポイント制のランキング(現メルセデスランキング)に一本化されます。
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