ニトリレディス 2022

夏の終わり、戦いは再び北海道へ。名門、小樽カントリー倶楽部でのニトリレディスが開催です。ディフェンディングチャンピオンは稲見萌寧さんです。

稲見萌寧シーズン7勝目 鮮やかな逆転V|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

勢力図が微妙に変わりつつある、2022年。注目の放送予定、出場選手、ペアリング、見どころなど、目次から飛んでください。

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ニトリレディス 2022 大会概要

大会名称:ニトリレディスゴルフトーナメント
開催コース:小樽カントリー倶楽部 (6,655 Yards/Par 72)
開催期間:8月25日~8月28日
賞金総額:10,000万円
優勝賞金:1,800万円
優勝副賞(予定)
・電動リクライニングカウチソファ【提供:株式会社ニトリ】
・EQA 250【提供:メルセデス・ベンツ日本株式会社】
・ゆめぴりか一年分【提供:JAバンク北海道】
・小樽硝子「新・小樽焼」、小樽特産品詰合【提供:小樽市】
特別賞(予定)
■ホールインワン賞
・賞金200万円(No.17/大会期間中/複数均等割り)【提供:株式会社ダスキン】
・賞金200万円(No.12/決勝ラウンド/複数均等割り)【提供:GOLF5】
■ベストスコア賞
・賞金30万円(大会最終日ベストスコア/複数均等割り)【提供:小樽カントリー倶楽部】
■ベストアマチュア賞
・トロフィー、記念品【提供:株式会社ニトリ】
出場人数:120人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 60位タイまで (予定)
主催:株式会社ニトリ
公認:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
大会URL:こちらです。

ニトリレディス 2022 放送予定

テレビ放送とインターネット中継の予定です。

ニトリレディス2022 テレビ放送

地上波、BS、CSで放送されます。
※放送日時順、再放送を除く

8月27日(土)  8:00~13:00(LIVE) ゴルフネットワーク
8月27日(土) 16:00~17:15(LIVE) テレビ東京系列全国6局ネット
8月27日(土) 16:00~17:15(LIVE) BSテレ東
8月28日(日)  7:00~ 9:30(LIVE) ゴルフネットワーク
8月28日(日) 14:00~15:15(LIVE) テレビ東京系列全国6局ネット
8月28日(日) 14:00~15:15(LIVE) BSテレ東

ニトリレディス2022 インターネット中継

GOLFTV・DAZN
8月25日(木) 12:30~17:30(LIVE)
8月26日(金) 12:30~17:30(LIVE)
8月27日(土) 12:20~17:20(LIVE)
8月28日(日) 10:20~15:50(LIVE)※表彰式終了まで

ニトリレディス 2022 出場選手と見どころ

ペアリングが発表になっています。初日がこちら、2日目がこちらです。

注目は初優勝からの3週連続優勝がかかる、岩井千怜さんにはなるでしょう。
しかし、そもそも、3週連続優勝は相当困難です。
ここは、その他選手の頑張りにも期待がかかるところです。
自分が楽しみにしているのは、やはり小樽カントリー俱楽部ですね。
絶好調当時のイボミさんが出場を迷っていたとき、清水キャディーが、
「小樽だけは、絶対に出た方が良い」と勧めた話があります。
これが、物語っていると思います。

16組 07:35 西村優菜、吉田優利、鈴木愛
17組 07:45 小祝さくら、原英莉花、菊地絵理香
18組 07:55 西郷真央、岩井千怜、稲見萌寧

ニトリレディス 2022 大会初日

大会前までは雨がちだったとのことですが、初日は好天に恵まれました。
風も大幅に吹くことはなかったですが、上位陣は午前スタート組が多くを占めました。

上位陣、全体がこちら

POSPLAYERSCORE
1原 英莉花-7
2吉田 優利-5
3T小祝 さくら-4
3T藤田 さいき-4
3T上田 桃子-4
6T金澤 志奈-3
6T西村 優菜-3
6T稲見 萌寧-3
6T堀 琴音-3

初日はインターネット中継も午後からだったので、小樽カントリー俱楽部の難しさが際立ちました。
バーディーは獲りずらく、ボギーは出やすい。
特にグリーンはいつもの通り難しいですね。

復調急の65 原英莉花『攻略して帰ります』|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
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(天候:晴れ 気温:23.5℃ 風速:2.4m/s)
《グリーン=スティンプ:12 3/4フィート コンパクション:24mm》

2日目は午前と午後のスタートが入れ替わります。
2日目を終わってからが勝負と言う感じですね。

ニトリレディス 2022 大会2日目

大会2日目もテレビ中継は無く、インターネット中継経由での情報です。
午後スタート組を中心に中継でしたので、概ねの注目組はこの3つくらいでした。

26組 11:55 西村優菜、吉田優利、鈴木愛
27組 12:05 小祝さくら、原英莉花、菊地絵理香
28組 12:15 西郷真央、岩井千怜、稲見萌寧

もちろん、いずれも実力、実績のある選手たちなのですが、スコアは大幅に違ってしまいました。
実は、ここが小樽カントリー俱楽部の怖さを証明していると思います。

西村優菜 -3 7位タイ
吉田優利 -6 2位
鈴木愛 -2 17位タイ
小祝さくら -3 7位タイ
原英莉花 -8 1位
菊地絵理香 +4 69位タイ
西郷真央 +6 90位タイ
岩井千怜 +12 112位
稲見萌寧 -3 7位タイ

上下でこれだけ差がついてしまうのです。
上位陣と、2日目終わりのスコアはこちら

POSPLAYERSCORETODAY1R2RTOTAL
1原 英莉花-8-16571136
2吉田 優利-6-16771138
3T青木 瀬令奈-5-37069139
3T浜崎 未来-5-37069139
5T上田 桃子-406872140
5T藤田 さいき-406872140
7T泉田 琴菜-3-17071141
7T植竹 希望-3-27170141
7T金田 久美子-3-47368141
7T工藤 遥加-3-17071141
7T申 ジエ-3-47368141
7T木村 彩子-3-37269141
7T竹内 美雪-3-17071141
7T西村 優菜-306972141
7T小祝 さくら-316873141
7T稲見 萌寧-306972141
最新情報ーニトリレディスゴルフトーナメントー明日へひとこと|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
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西郷真央(90位タイ:+6)
「きょうは全部良くなかったので、(結果は)仕方がありません。しっかり休んで、次週頑張りたい」

岩井千怜(112位:+12)
「(今日は)振りきれていないことに気が付いた。洋芝にうまくアジャストできていないのでしょうね。次週は、振りきることを意識してプレーしたい。(2日間振り返って)ラウンドしていて、すごく楽しかった。攻めがいがある。4日間プレーしたかったですね」

西郷さんは、球質から実は優勝を狙える争いに食い込むと思っていました。
「全部良くなかった」のは仕方ないことかもしれないし、あり得ることです。
しかし、あの西郷さんをして、初日70から2日目80となってしまうコースです。

中継で見た限りでは、格別な強風というわけでも無く、もちろん上位はアンダーパーです。
見た目の小樽カントリー俱楽部は、フラットで見事なほど美しいコース。
一方で、段差が強く、2パットのセーフティーゾーンが保証されていないグリーン。
そして、近くても入るとは限らないピンポジションは塩谷育代さん設定。
2日目を終えた段階で、多くの選手は、普通の1試合分くらい頭は疲れていると思います。

原英莉花が首位キープ Vのカギは『私を信じる』|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
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(天候:曇り 気温:23.6℃ 風速:2.7m/s)
《グリーン=スティンプ:12 3/4フィート コンパクション:24mm》

しかし、これからが勝負。決勝ラウンドのペアリングはこちらです。
注目組は以下の通りですが、スコアも上位も大きな変動の予感もします。

19組 12:05 金田久美子(-3)、植竹希望(-3)泉田琴菜(-3)
20組 12:15 藤田さいき(-4)、上田桃子(-4)浜崎未来(-5)
21組 12:25 青木瀬令奈(-5)、吉田優利(-6)原英莉花(-8)

カットラインは+2の50位タイ、61選手が決勝ラウンドに進みます。
3日目は小樽らしく、強風予報です。いざっ!

ニトリレディス 2022 大会3日目

大会3日目は朝から、特に昼過ぎまで強風でした。
そのため、対応できた選手とできなかった選手で差がつきました。
縦長になった全体のリーディングがこちら。そして上位陣。

POSPLAYERSCORETODAY1R2R3RTOTAL
1原 英莉花-9-1657171207
2T山下 美夢有-7-5727067209
2T稲見 萌寧-7-4697268209
2T藤田 さいき-7-3687269209
2T上田 桃子-7-3687269209
2T吉田 優利-7-1677171209
7T木村 彩子-5-2726970211
7T植竹 希望-5-2717070211

序盤3つ落とした原さんが中盤で取り戻し、単独首位をキープです。
終わって見れば、優勝経験のある実力者しかいない上位陣。
初優勝を狙う選手が上位にいないのは、今季初だと思います。

勝率100%のうれしいデータ 原英莉花が首位|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
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(天候:曇り 気温:24.4℃ 風速:2.7m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/2フィート コンパクション:25mm》

ニトリレディス 2022 優勝争いは?

優勝争いですが、最終日も強風の予報です。
そうなると、実力者が揃った上位6人の戦いになると思います。

そんな中でも、原さんの充実ぶりに目を見張ります。
ショット、パット、そして集中力もあり、心身充実の大会です。
コンディションをどれだけ上手くつかめるかがポイントになると思います。

そして、小樽はホール別に難易度がかなり違います。
3日目終わりのホール別難易度。

HOLEYARDSPARHCPAVG対パー
1405474.1544+ 0.1544
2355434.2584+ 0.2584
3420464.1644+ 0.1644
41503103.0302+ 0.0302
5375454.2081+ 0.2081
65355184.7617– 0.2383
71653152.9396– 0.0604
8360494.0872+ 0.0872
95005174.8926– 0.1074
105505144.953– 0.0470
113904124.0235+ 0.0235
121653103.0302+ 0.0302
135255164.9094– 0.0906
14360484.1007+ 0.1007
15405444.2215+ 0.2215
16420414.3658+ 0.3658
171703132.9698– 0.0302
18405424.3221+ 0.3221

終盤の16番をはじめとする難関の15番や18番をどう耐えるかは、もちろん大切です。
※特に16番に隠れがちですが、15番と18番もスコアを落とす率が高い。

加えて、序盤の3ホール、難易度が高いことも特徴です。
「序盤は凌ぎ、中盤で伸ばし、終盤で耐える」
そんなプレーをした選手に勝利は微笑むと思います。

優勝を争う最終からの3組。全体ペアリングはこちらです。

10組 09:55 阿部未悠(-4)、植竹希望(-5)木村彩子(-5)
11組 10:05 吉田優利(-7)、上田桃子(-7)藤田さいき(-7)
12組 10:15 稲見萌寧(-7)、山下美夢有(-7)、原 英莉花(-9)

ニトリレディス 2022 大会最終日

さすがの実力者が揃った上位陣。
難コース、小樽カントリー俱楽部ということもあって、優勝争いは厳選、熾烈でした。

優勝は稲見萌寧

まずは、大会連覇、稲見萌寧さん優勝おめでとうございます。
もちろん、強かったから優勝したのですが、私がポイントとした点を唯一クリアしました。
それが、「序盤は凌ぎ、中盤で伸ばし、終盤で耐える」

稲見萌寧さんのホールバイホール。

「終盤で耐える」、つまり15番以降でノーボギーだったのは、優勝争いの中、稲見萌寧さん唯一でした。
言うは易く行うは難しの通りですが、素晴らしい勝ちっぷりでした。

100試合目のメモリアルV 稲見萌寧が連覇|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
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(天候:曇り 気温:24.2℃ 風速:3.7m/s)
《グリーン=スティンプ:12 3/4フィート コンパクション:24mm》

健闘した優勝争いの選手にも拍手を

最終日は、本当に1番ホールから、選手の気合も十分。見どころもふんだんでした。
何しろ途中の首位の入れ替わりが、原英莉花、藤田さいき、吉田優利、山下美夢有、そして稲見萌寧。
1番ホールから見ていると、まるでドラマのようでした。

終盤、上田桃子さんの気合も素晴らしかったですし、吉田優利さんも16番で勝負に出た。
結果は、それぞれなのですが、素晴らしい勝負を見せてくれたことに感謝です。

原英莉花 またしても2番で…|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
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会見では悔し涙がこぼれた。それでも、最後は笑顔で手を振って終了。これがグッドルーザー、次へつながる挑戦者の姿だ。

ベストスコア賞とベストアマチュア賞

今回設定されていた賞ですが、ベストスコア賞は、最終日67を出した、高木芽衣さんでした。

高木芽衣(13位タイ:-3) ※ベストスコア賞獲得
「パッティングの感触がいまひとつでした。距離感が合っていなかったので、そこを修正して、次週へのぞみたい。(ベストスコア賞30万円獲得)うれしいです。貯金します。小樽CCでのラウンドは6年ぶりでした。その時に比べて、アンダーでラウンドできたのはうれしいですし、少しですが成長を実感できた」

ベストアマチュア賞は六車日那乃さんが受賞です。
ただし、プロテスト合格を考えると、もう少し良いスコアで行きたかったと思います。
※54位タイ +9(75/69/80/73)
これは、大東建託・いい部屋ネットレディスでローアマ獲得したときと同じ感想です。

プロテスト合格に挑む 六車日那乃
プロテスト合格に挑むシリーズ、今回は六車日那乃さんです。2020年度のプロテスト、現役高校生では屈指の実力と個人的には見ていましたが、合格はならず。2021年度、2022年度のプロテストも惜しくも合格ならず、辻村明志コーチのもと、練習に励んでいます。

最終結果の上位陣。全体がこちらです。

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