数年毎に開催コースが変わる、リゾートトラスト レディス。
今年は変わり目の年となり、前週に引き続き、2週連続の愛知県開催です。
前回、2019年大会は、劇的な原英莉花さんのツアー初優勝でしたね。
あれからもう2年、早いものです。
大会概要
大会名称:リゾートトラスト レディス
開催コース:セントクリークゴルフクラブ (6,605 Yards/Par 72)
開催期間:5月27日~5月30日
賞金総額:10,000万円
優勝賞金:1,800万円
出場人数:120人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 60位タイまで (予定)
主催:リゾートトラスト株式会社、株式会社静岡朝日テレビ
公認:日本女子プロゴルフ協会
協力:セントクリークゴルフクラブ
共催・企画運営:株式会社東急エージェンシー
運営協力:株式会社東急エージェンシープロミックス、ブリヂストンスポーツ株式会社
大会URL:こちらです。
放送予定
テレビ朝日系列の放送で、決勝ラウンドが地上波とBS。
週末は、スカイAで朝から中継が入りますので、ライト級というところです。
インターネット中継はありません。
【地上波】
5月30日(日) 16:00~17:25 <テレビ朝日系列24局全国ネット>
【BS放送】
5月29日(土) 16:00~17:26 <BS朝日>
【CS放送】
5月29日(土) 8:00~13:00(LIVE) <スカイA>
5月30日(日) 8:00~13:00(LIVE) <スカイA>
初日と2日目のペアリング
4日間大会になりますので、2日目までのペアリングが出ています。
初日がこちら、2日目がこちらです。
それぞれ、午前組、午後組に分かれていますので、ここが注目とは絞りにくいですかね。
大会の見どころ
優勝争い
2021年を象徴するのは、22歳以下選手の優勝確率が非常に高いこと。
この大会はバーディー合戦となることが多く、若手に優利となりそうです。
有力アマチュア選手の参戦
プロテストを控えた有力アマチュア選手が出場します。
注目は、六車日那乃、岩井明愛、岩井千怜の双子姉妹など。
吉田優利さんの妹、吉田鈴(よしだりん)さんも出場です。
彼女たちがどのくらいの位置に来るのかも注目です。
大山志保 怪我からの復帰
怪我で長らく戦列を離れていた大山志保さんが復帰です。不屈の人ですね。
河本結 国内ツアー復帰戦
先日、米女子LPGAツアー撤退を発表しました。
この試合から、国内組としてプレーしますので、彼女のプレーにも注目です。
大会初日
大会初日は予報通りの雨。
コースコンディション不良により、5時間を超える中断となり、日没サスペンディッドです。
しかし、最終組のスタートが17:55ってのは、さすがに辛いと思う。
・・・このあたり、どういった状況なのかは分かりませんが。
一応、本当に一応の上位陣。一番遅い組は、3ホールしかプレーできていませんでしたから。
全体の暫定結果がこちら。
なお、2日目は午前6:30から再開予定。
天気は良さそうですが、残りが多い選手は35ホールのラウンドになります。
大会2日目
まずは、何とか全選手がホールアウトしました。
最後のホールアウトは18時半をまわっていたようですね。
そりゃ、皆さん大変お疲れだと思います。
時間は限られますが、ゆっくり休んでください。
2日目を終わっての上位陣は、いつもとちょっと違います。全体がこちら。
工藤さんが順調にスコアを伸ばしていますが、まだ折り返しです。
2日間終わっても、「長い」と思いますが、決勝ラウンドはこれからです。
さて、2日目にツアー初の記録が出ました。
山路晶さんが、1日で2つのホールインワンです。
しかしながらってことなんですが、山路さんは予選落ちなのですね。
出入りが激しいプレーが山路さんの特徴でもあるのですけど。
これはさすがに複雑でしょうねぇ。
この日は2イーグル1バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「73」で回り、通算4オーバー75位で予選落ちとなった。「ショットはいいなかで、ドライバーが曲がってしまってもったいなかったのが多かった。予選通りたかったけど、ホールインワン2回…複雑です」と話した。
3日目のペアリングはこちらです。
週末は、まずまずの放送量があります。
大会3日目
大会3日目は、朝から放送があり、まずコースの全体像が分かりました。
特徴は、何と言ってもやたら大きく、傾斜のあるグリーンですね。
以前は、典型的なアメリカンタイプと言っていましたが、ジャック・ニクラウスの設計。
50ヤードくらいの大きさがあって、しかも3日目は、相当厳しいピンポジションでした。
・・・サイドから3ヤードって、逆に乗せてしまうと、40ヤードのパッティングとかになりましたね。
首位は工藤遥加
途中、各選手とも攻めて上手くいったときには、バーディーを獲る。
一方で落としてしまうのも簡単で、かなり順位の入れ替わりがありました。
そんな中ですが、工藤さんが、静かなゴルフで首位キープです。
上位陣。全体がこちら。
こうなってくると、優勝争いは、明日のピンポジ次第かも。
そして、コースマネジメントで、攻めるホールと守るホールを決められるかですね。
優勝候補は、-5で9位タイの10人、ワンチャン、-4の16人まであるかもしれません。
64とかのビッグスコアは出ない気がします。
最終日の注目選手
いろいろな面から注目選手がありますが、3人挙げましょうか。
工藤さんが勝つと、久しぶりの92年組の優勝となりますが、それ以外で挙げます。
アマチュア優勝を狙う岩井明愛
アマチュアなので、けれんみの無いプレーを終始展開していますね。
アスリートタイプで失うものは無いので、最終日も攻めてくると思います。
もし優勝したら、得るものは大変大きいです。
岩井さんは、6月の最終プロテストを受験予定です。
この大会に勝てば、テストを受験しなくてもプロとなれます。
好調のまま走れるか?髙木優奈
3日目のベストスコアを出した髙木優奈さん。
絶好の位置から最終日を迎えます。
髙木優奈さんも単年登録選手なので、プロテストを受ける立場です。
ここで優勝するとプロテスト免除。
一発、勝負をかける価値は十分あると思います。
ゲン担ぎで吉川桃
吉川さんがゲンを担いでいると言うことではありません。
5月の女子ツアー優勝者を見て見ると、「桃祭り」なのです。
上田桃子、大里桃子、そしてステップでは岸部桃子。
吉川さんが勝つと、桃祭り完結です。
大会最終日
大会最終日は晴天。しかし、風が出て、非常に難しいコンディションになりました。
元々難しいグリーンですが、コンパンクションが24と非常に硬い。
女子プロのレベルだと、7番アイアンで止められない硬さです。
今季で、最も難しいセッティングだったと思います。
勝みなみが勝ち切る
CSの中継が入った1番ホール。
ここで勝ちゃんは、残り100ヤードのセカンドをミスしてダブルボギーとしてしまいます。
ウェッジなので、普通にバーディーチャンスにはつけるだろうと予想していたのでびっくりです。
これで、優勝争いは厳しいだろうと思っていたのですが、先は長かったですね。
途中から吹いてきた風は回っていて、各選手の判断を惑わせました。
大きく傾斜のあるグリーンですから、同じ面には乗せたい。
それを拒むかのような風とグリーンだったので、選手は、相当に頭も疲れたと思います。
勝ちゃんが勝ち切ったのは、勝負所でバーディーを獲れたこと、そして、ミスがあってもカバーしてスコアを落とすことがなかったからですね。
優勝インタビューで、分かったのですが、18番まで首位にいると自覚していなかったのですね。
恐らくですが、自分のスイングやショット、目の前の1打に集中していたからだと思います。
勝ちゃんは、来週、全米女子オープン出場のため渡米します。
健闘した選手
今大会は初日のサスペンディッドから始まり、難しいコースセッティング。
いやはや、メジャー級の疲れが各選手に残ったと思います。
その中で健闘した選手を挙げます。
2位タイ 大里桃子
5月は大里さんの月だったと言っても良かったかと思います。
2位、2位、優勝、2位、2位です。
今大会も優勝の可能性がありましたが、勝負なので、紙一重だと思います。
最終日、18番パー5のセカンドは非常に難しいライですが乗せてきた。
あのショットが好調さを物語っていると思います。
2位タイ 吉川桃
正直、最終日のコンディションを見たときに、吉川さんがここまで粘れるとは思いませんでした。
この難しさの中、2バーディー、2ボギーは立派だと思います。
今回はキャディに妹のくるみさんを起用。
くるみさんはプロテストの二次で敗退してしまったのですが、間近で最高レベルの試合を見たと思います。
逆に言えば、こういった舞台で戦うのがツアープロであると、感じたかと思います。
姉ちゃん、とても頑張りました。
6位タイ 髙木優奈
優勝には届かなかったのですが、非常に粘ったと思います。
最終日はどの選手も苦戦したのですが、スコアを2つ落とすにとどめ6位タイ。
これは、自信に思って良いのではないかと思います。
最終の上位陣。全体がこちらです。
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